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01 宮坂勝彦家住宅 千曲市稲荷山重要伝統的建造物

これから千曲市稲荷山重要伝統的建造物保存地区の建物を見てまわり、載せていきたいと思います。

【宮坂勝彦家住宅】稲荷山地区の北端に位置し「稲荷山の北の守り神」と呼ばれている。主屋と門、三つの土蔵がある。かつて主屋は料亭を営んでおり、主屋に階部分を広間として利用していた。

みどころ(私感)
保存地区の北入口の鍵の手の角に位置する。善光寺方向の北側から訪れると、なまこ壁の重厚な土蔵3棟が目に入ってくる。そして「角」で進行方向を変える。かつて城下町だった記憶が街路に残されている。
この建物は「角」をとても魅力的に建物に取り入れている。建物角部分を隅切りしたガラス窓にしてショーウインドーとしている。とても洒落ていてキャッチ―。屋根までも合わせて隅切りした納めとなっている。
そして、見上げると大きな屋根と、漆喰で覆われた重厚な壁と軒蛇腹(段納めの軒)に圧倒される。
2階の堅実な重い外観と1階の開かれた軽い外観。かつての営みから生まれた必然のバランスデザインの美しさを感じる。


参考文献:稲荷山 伝統的建造物保存対策調査報告書 千曲市文化財センター 

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